先週の木曜日の夜のこと、娘がギャっと言いました。
「なにか動いてる!!!」
リビングの窓の反対側で、黒い影がモゾモゾ動いています。
盆栽を冬の間置いておく簡易グリーンハウスにような場所なのですが、
明かりをつけてみたら、見たことのない子猫が迷い込んでいました。
うちの近所には放し飼いの飼い猫が結構いて、庭は通り道になっています。
グリーンハウスのドアが開いていて閉じ込められちゃったかな、と思ってドアを大きく開けておきました。
次の朝、子猫はまだいました。
そのままドアを開け放しておいて、いつでも自分の家に帰れる状態にしておきました。
夕方、子猫はまだグリーンハウスにいました。
首輪はないのですが、声をかけると「ニャー」と可愛い声で返事します。ちょっと警戒してるけど、じりじりと近寄ってきます。
お腹が空いてるかも、と思ってツナ缶をちょっとあげたら、ものすごい勢いで食べました。
そうしたら警戒心が一気に緩んで、「もっとくれ〜」と催促してきたのでもうちょっと、もうちょっと、と小出しに与えていたらあっという間に半分くらい食べちゃいました(こちらのツナ缶は日本のより大きいのです)。
夜、天気が下り坂で雪になるらしいので、ダンボールに古い毛布を敷いて、もう少し居心地よく眠れるように、風の来ない場所に置いておいたら、その晩は箱に入って寝たようです。
土曜日の朝。
買い物ついでに、キャットフードも買いました。
まだお腹が空いてるみたいで、娘がキャットフードをあげるとガシガシ食べてました。大分落ち着いて、娘が撫でてもビクっとしません。
野良猫ではなさそうだし、やっぱり迷い猫かもしれないから、どうにかしなくちゃ、ということになりました。
写真を撮って、フェイスブックで地元のLost and Found Animalsのページに載せてみました。
30分もしない内に、うちの子かもしれない、というメッセージが何件か来ました。
でも決め手はなく、ある女性は「ウチにひと月前に迷い込んだ猫だと思うけど、ペットの犬と折り合いが悪くていじめられて、一週間前に逃げ出しちゃったのです。悪いけど、そちらで面倒みてあげられないでしょうか?」とまで打診されてしまいました。
息子がひどい猫アレルギーで、救急病院まで行ったことがあるので、無理な相談です。
他にも何十件も「オーナーか引き取り手が見つかるといいね」とメッセージが来ましたが、決め手はナシ。
もう月曜日にHumane Societyに連れてくしかないかな。寄付金出せば、健康状態もチェックしてくれて里親に出してくれるよう頼めるかもしれないし...。といろいろ考えていたら、ご近所さんがフェイスブックを見て「ハ〜イ、子猫の飼い主見つかった?」と聞いてきました。
まだだし、息子が猫アレルギーなので室内に入れられないと返事したら、「それじゃ可哀想だから、オーナー見つかるまでうちで預かってあげる」と願ってもない返事がきました。
日曜の朝、知人が旦那さんと猫用バスケット持参で引き取りにきてくれました。
旦那さんは犬の散歩で近所のペット事情に詳しいです。子猫を見て「この子、見たことあるかも」とボソリと言いました(ちょっとシャイな人)。
「最近引越しちゃった家にいた猫だと思う」、と言うのです。「置いてきぼりになったか、そんな遠くじゃない所に引っ越したかで、戻って来ちゃったのかもしれない。置いてきぼりの可能性大だけど。」
距離的にも一番納得いくかなあ。それにしても子猫にしたらとんだ災難に違いありません。
とりあえず、預かっておくから飼い主が見つかったら知らせてね~、といってご近所さん夫婦は子猫と帰って行きました。
ホントはちょっと情が移りそうでした。
家で飼うのは不可能だけど、時々様子を見に行こうと思います。
心の広いご近所さんがいてよかった~~~。